作品のあらすじ

『BUNGO〜ささやかな欲望〜』は昭和を代表する『文豪』の短編小説6作品を映画化したオムニバス作品です。それを3作ずつに分けて「見つめられる淑女たち」と「告白する紳士たち」となり、2本同時に2012年9月29日に公開された映画です。

『BUNGO〜ささやかな欲望〜』見つめられる淑女たち

注文の多い料理店

  • 原作:宮沢賢治 監督:冨永昌敬 脚本:西海謙一郎
  • キャスト:藤子/ 石原さとみ・・・受付嬢。愛人の左右吉を影で「銀行」と呼んでいる。
  • キャスト:左右吉/ 宮迫博之・・・専務。社長の娘と結婚した婿養子で恐妻家。藤子と不倫中。

あらすじ

舞台となったのは昭和40年代。倦怠期の不倫カップルが山へ狩りに出かけます。その狩り途中で富士子と左右吉の2人は迷子になります。そこで2人は辺鄙なレストラン、西洋料理店【山猫軒】を発見します。「どなたもどうかお越しください。決して遠慮はありません』『ことに肥った方や若い方は、大歓迎いたします」2人は店の外に掲げられているメニューに書いてあるのを見て、奇妙に思いながらも西洋料理店【山猫軒】に足を踏み入れます。倦怠期の2人。藤子は慰謝料が欲しい。左右吉は慰謝料が惜しい。どちらとも自分から別れ話が切り出せません。お互い相手に「ある一言」を言わせるために、口先だけは甘い言葉を使いながらも、その口先とは裏腹に、エゴ丸出しにしながら【山猫軒】の迷宮に迷い込んでいくのでした。

乳房

  • 原作:三浦哲郎 監督:西海謙一郎 脚本:岨手由貴子
  • キャスト:梅村かな江 / 水崎綾女
  • キャスト:西沢寛次 / 影山樹生弥
  • キャスト:洋一 / 中田晴大
  • キャスト:寛次の父 / 塩見三省

あらすじ

寛次は中学生。最近自分の乳房が膨らんでいく夢に悩まされています。触ると痛くて実際にしこりもあります。こののまま女になってしまうのか・・という不安の中にいながら、自分の乳房の悩みを誰にも相談できないでいます。ある日寛次は夜間巡視の途中で、理髪店の女主人かな江がひとりで髪の毛を洗っている姿を見かけます。そして髪を洗っているしぐさの中で、脇の下から豊かで形の良い乳房を見てしまいます。それ以来寛次は、かな江の綺麗で豊満な乳房が目について離れません。一方、女主人のかな江は、旦那を戦争に送り出しているため若い肉体を持て余して悶々とした日々を送っています。あるく日寛次は、散髪へとかな江の店に行くのですが・・思春期の少年は幼くして母を亡くしています。母を感じさせる乳房を持っている、若妻との心情が描かれつつ厳格な寛次の父がみせる気遣いも織り込まれているのでした。

人妻

  • 原作:永井荷風 監督:熊切和嘉 脚本:山田太郎
  • キャスト:浅野年子 / 谷村美月
  • キャスト:桑田 / クワタ / 大西信満
  • キャスト:浅野 / 矢柴俊博

あらすじ

若い桑田は、町外れの家の二階を借りて快適な新生活を始めます。桑田は家の主人の妻年子の夫婦生活が気になって仕方がありません。人妻年子は、夜ごと下の階でなまめかしい嬌声をあげています。そんな人妻年子は明るく親切で豊満な身体の持ち主。下宿人の桑田の妄想の目線で、ドラマは進み年子に妄想を抱いている欲望をコメディタッチで描いています。桑田の心の中の悪魔とのささやきとの葛藤。心の中で悪魔のささやきをする悪魔は強気です。そんなある日事件は起こります。年子の主人浅野が留守の夜でした。桑田が帰宅すると、そこには縄で縛られた年子がいたのでした。どうする?!桑田。

『BUNGO〜ささやかな欲望〜』告白する紳士たち

  • 原作:岡本かの子 監督:関根光才 脚本:大森寿美男
  • キャスト:ともよ 橋本愛 / 福寿司の娘
  • キャスト:湊 (福寿司の常連客) / リリー・フランキー(少年期 湊 / 榎本陸)
  • キャスト:田所 (福寿司の常連客)/ 佐藤佐吉
  • キャスト:石橋 (福寿司の常連客) / 川島潤哉
  • キャスト:佐藤 (福寿司の常連客 虫屋) / マギー
  • キャスト:湊の父 / 貴山侑哉
  • キャスト:明信 ともよの祖父 福寿司店主/ 高橋長英
  • キャスト:湊の亡母 / 市川実日子

あらすじ

『福ずし』の看板娘のともよは、常連客の無口な中年紳士に淡い恋心を寄せています。その中年男性は、『福ずし』の常連客の中で異彩を放っています。ある日ともよは買い物の途中で湊と遭遇します。そして湊から「鮨」にまつわる幼いころの思い出話を聞かされるのでした。それは湊といまはもう亡き母との鮨にまつわる、親子の物語でした。ともよは湊が幼い頃に食べ物がどうしても食べれず、食べれたものは卵と海苔だけだった話をします。そして「鮨」を通して、母親から極端な偏食から脱することができたのか。母親から息子への愛情が描き出せれています。そしてすし屋の看板娘は、湊が鮨を食するときに母を感じる癒しだということを知るのでした。ともよは湊の鮨への想いを知りますが、湊は・・・

握った手

  • 原作:坂口安吾 監督:山下敦弘 脚本:向井康介
  • キャスト:松夫 / 山田孝之
  • キャスト:水木 由子 / 成海璃子
  • キャスト:綾子 / 黒木華

あらすじ

内気な大学生の松夫は、映画館で衝動的にOL綾子の手を握ります。そして握ったその手を握り返されたのがきっかけで、綾子と付き合うようになりました。しかし、松夫は不安に陥ります。それは潔い綾子はあのような時ならば、たとえ僕ではなくても誰に対しても、握られた手を握り返するのではないか?!と。女はみんな同じなのか?!そして、心理学を専攻している同級生の水木由子に相談します。そしてほのかな恋心を抱いている松夫は「偉大な革命」を起こします。それは水木由子の手をいきなり握るということです。革命を起こした右手が茶色に変色して・・・と現実なのか。非現実なのか。と不思議な感覚に陥ります。恋と頭で考えてするもの?それとも直感でするもの? 優柔不断な学生はどうなるのでしょう・・

幸福の彼方

  • 原作:林芙美子 監督:谷口正晃 脚本:鎌田敏夫
  • キャスト:絹子 / 波瑠(幼少期 /森くれあ)
  • キャスト:村井 信一 / 三浦貴大
  • キャスト:行商の父 / 柳原陽一郎
  • キャスト:行商の母 / 平田敦子
  • キャスト:テル(行商の子供) / 山脇万奈
  • キャスト:タケ(行商の子供) / 山崎光
  • キャスト:さかえ(絹子の叔母) / 竹内晶子
  • キャスト:吉尾 / でんでん

あらすじ

戦場から片眼を失って戻って来た男・信一とお見合いをして結婚した絹子。2人は昭和14年に結婚しました。やさしい信一と結婚した絹子の2人は相性も良く、とても幸せな結婚生活を送っていました。信一はお見合いの席で、絹子が自分の言葉に大笑いしたことが気になっていました。絹子が大笑いしたのは、信一の食べ物の好みがうどんで、本当はお金持ちになりたかったということが絹子が子どもの時に思っていたことが同じだったから大笑いしたのです。そのことを聞いた信一はある告白をします。自分には子供がいて、戦争に行くときに里子に出したきりだということを打ち明けます。絹子にも過去がありました。それは絹子の親は行商人で、子どもの頃に叔母の家に置き去りにされたという過去でした。今までの幸せが壊れてしまうのでは・・。と不安に陥りながらも、絹子は信一に子どもに会いに行くべきだと言い2人で子供に会いに行くのでした。

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